岐阜県社会福祉士会会員の皆様、令和4年6月の総会にて、会長に就任することとなりました岡川毅志です。よろしくお願いいたします。長年にわたり、会の運営や組織基盤の確立に多大なる貢献をされた安達智紀会長のあとを引き継ぐことになり、改めて身の引き締まる思いです。

 当会の立ち上げから現在に至る様々な場面でご尽力、ご支援いただいたすべての皆様、団体関係者の皆様に感謝申し上げます。当会の歴史を紐解いてみますと、平成5年2月に任意団体として「岐阜県社会福祉士会」が立ち上げられ、平成21年12月10日に岐阜県社会福祉士会の組織的基盤を確立し、責任ある活動の場を広げていくために「一般社団法人岐阜県社会福祉士会」が設立されたものであります。

 職能団体として一人また一人と仲間が集まり、大きな輪が出来上がっています。社会福祉士の資格を持った時点から、この輪を次の世代へと引き継いで行く大切な役割を担っているのだという自覚を皆で共有し、社会福祉士会の活動をつなげていければと考えております。今後も目標達成に向けた円滑な組織運営と社会貢献のために、皆様方のお力をどうぞお貸しください。

 当会が長年培ってきた活動としては、①本会活動・②支部活動・③部会活動・④委員会活動・⑤センター事業・⑥委託事業という大きな柱があります。

①本会活動は、定時総会や理事会の開催、ソーシャルワーカーデイや広報活動など会の運営を担っています。
②支部活動(岐阜支部・西濃支部・中濃支部・東農支部・飛騨支部)では、それぞれの地域の特徴を生かした学習会や座談会が計画され、地域の繋がりを意識した学びがあります。
 社会福祉士が働き活躍する場所は多岐にわたり、それぞれの現場で不安を抱え悩んでいる仲間もいるかもしれません。そんな仲間同士が支え合い高め合うことができるよう、気軽に集まり語り合える場も生まれています。働く場所がまちまちでも、ソーシャルワークという共通の専門性を持っているからこそ感じられる一体感があります。
③部会活動では、事業推進部(事業担当、青年・組織強化担当、学術誌編集担当)が活動し、専門性を高める研修会の実施から、互いの情報を発信し仲間を増やす取り組みまで、幅広い活動で会を支え組織の基盤強化を担っています。
④委員会活動では、七つの委員会(子ども家庭福祉委員会・障がい福祉委員会・高齢福祉委員会・地域福祉委員会・医療福祉委員会・司法福祉委員会・災害支援委員会)があり、それぞれの専門性を深め、社会福祉士の実践を高める活動が行われています。
⑤センター事業では、権利擁護センターぱあとなあ事業・生涯研修センター事業があります。ぱあとなあ事業では、成年後見人の受任のみならず高齢者虐待対応専門職支援チームなどの権利擁護実践、中核機関への委員の派遣など様々な事業を展開しています。生涯研修センター事業では、基礎研修を実施し会員の学びの場、会員間の交流を行っています。
⑥岐阜県からの委託事業では、岐阜県障害者権利擁護センター・岐阜県障がい者差別解消支援センター・岐阜県高齢者権利擁護センターを受託し、県民ための実践を展開しています。
 岐阜県の社会を基盤から支える事業が、社会福祉士の職能団体に任されている意味と期待は、とても大きなものです。

また、当会には様々なフィールドで活躍をしている社会福祉士の皆様が所属しています。皆様の力を結集しシンクタンク機能を果たしていく必要があるのではないかと考えています。実践の中での課題や気づきなどから、調査を実施しそこから政策提言や助言を行っていけるような活動を展開していきたいと考えております。

地域からの要請や期待に応えられる社会福祉士会として、各会員が専門的な知識・技術を高め、それをもとにソーシャルワーク実践を進めることを支援し、県民や市民の皆さんに必要とされる組織となるよう努めてまいりますので、ご支援、ご協力をいただきますようよろしくお願いいたします。

現在、県内にはおよそ600人の社会福祉士が登録されています。本会に未加入の方はぜひ加入いただき、社会福祉士の自己研鑽と地位向上のため、一緒に活動していきましょう。

敬具

2022(令4)年6月

一般社団法人 岐阜県社会福祉士会

会長  岡川 毅志