新型コロナウイルス感染症に関する後見活動の配慮について

新型コロナウイルス感染症に関する後見活動の配慮について

新型コロナウイルス感染拡大により、会員の皆様の生活や活動に大きな影響が出ていることと思います。

後見活動においては、外部からの面会を一部または全部を制限している施設や病院もあり、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」(2020 年 3 月 19 日)にも「高齢者や持病のある方に接する機会のある、医療、介護、福祉ならびに一般の事業者で働く人は一層の感染対策を行うことが求められます。発熱や感冒症状の確認ならびに、感染リスクの高い場所に行く機会を減らすなどの対応が当分の間求められます」と提言されているところです。

ぱあとなあ会員の後見活動としては、基本的に本人への面談を月1回は行うこととしています。
しかし、すでにご案内のとおり現在の感染拡大の状況は非常事態であることから、月1回の面談を行うことができなくてもやむを得ないと考えております。また、本人と顔を合わせることが月1回の面談の目的ではなく、後見人等として本人の心身状況を把握したり、環境の変化の有無を確認したりすることなどから、適切な後見業務が行えるようにすることを目的とするものです。

したがって、会員の皆様には、本人に不利益が生じないよう関係機関と連携を取りながら活動を行っていただきますようお願いいたします。
また、後見人自身が感染者とならないように、国や県、市町村が発信する情報に十分留意しながら感染予防に努められるようにお願いいたします。加えて、新型コロナウイルス罹患者、医療関係者等に対する差別のないようにお願いいたします。

最後に、新型コロナウイルス感染拡大の中、権利擁護を必要とする人も増えていくことが見込まれます。
虐待やDV、貧困など様々な課題に直面する方々を支援することもあると思います。社会福祉士として、権利擁護の実践者として、力を合わせて取り組んでいただきますようお願い申し上げます。

2020年4月13日

権利擁護センターぱあとなあ岐阜
委員長 岡川 毅志